A.物体と物体をくっつける媒体となるもの。
例えば、表面が平らで、綺麗に磨いたガラス板を重ねたとき張り付いたような状態になり、剥がそうとしてもなかなか剥がれない、しかしある程度の力を加えると剥がれる。接着剤とはガラス同士の間に、接着剤自身の皮膜を作りある程度の力では剥がれないようにくっ付ける役目をするもの。
A.被着体と接着剤とは相性があり一見接着しているように見えても、すぐに剥がれてしまったり思うほど強度が発生しなかったりします。被着体が判れば、それに合った接着剤を選定する。このことが大切な事です。
A.大きく分けて、接着させる媒体となる成分が、100%のタイプと、溶剤(水や、シンナー等の溶剤)中に混ざっていたり溶けていたりしているタイプがあります。
前者は、熱で溶かして使うホットメルト型や、エポキシ、シアノ系(瞬間接着剤)等が挙げられます。
後者は、溶剤が水の場合、澱粉糊やポバール(事務用に使われる透明な糊です)、エマルション型(木工用等に使われる白色の糊です)等が代表的でしょう。
溶剤がその他シンナー等の場合、プラモデル製作時に使う無色透明の糊や、ゴム糊、また、スプレー糊等が代表的です。
A.接着剤が接着するには次の条件が必要不可欠です。
@ 液化
使用するときの接着剤そのものの状態です。
A 流動
接着剤を塗布する時の状態です。
B 濡れ
被着体(接着させる物)に塗布した時の状態です。
被着体との相性が悪いと濡れません。
C 硬化
被着体から剥がれないように外力の抵抗に耐えなければなりません。
溶剤(水や、シンナー等の溶剤)タイプでは、その溶剤が揮発(蒸発)することにより、固化します。
その為、乾燥させる必要があります。
また、ホットメルト型は冷却することにより、エポキシやシアノ系は化学
反応することにより、固化します。
D 変形・破壊
着は、引っ張ったり剥がそうとする力、衝撃、振動などの外力や、その他、
水、薬品、熱、光などの環境因子によって変形し、やがて破壊します。
A.以下の点に着目してみましょう。
@ 接着する材料(被着体)は?
A どれくらいの接着力が必要ですか?がっちり着いた方がいいのか?
仮止めや、後ではがしやすい方がいいのか?
また、接着後にどのような性能が必要ですか?
温度環境や、水、薬品、光などに強い性能が必要かどうか?
B どのように接着剤を塗りたいですか?
点や、線、または面など、接着範囲はどうですか?
C どのような方法で塗付しますか? 刷毛など手作業なのか、それとも機械で塗付するのか?
早く接着させたいのか?固化するまでどれくらいの時間がとれるのか?
D 環境や安全性についての問題は?作業者、もしくは製品使用者の安全性をどれくらい考慮するのか?
食品関係に使用されるものか?火気が近くにある作業環境か?
E コストは?
A.接着面全体に塗ることは大切なことですが、厚く塗ると乾きが遅くなったり、 接着力が弱まったりします。
@
接着面の清掃(水分・油分・埃・錆を十分に取り去る)が下こしらえです。
A 接着力を塗るときは、接着面全体に、薄く均一に塗布することが大切です。
B 強度が欲しいときは、接着面積を広くとることです。
C 完全に乾燥するまで動かさない。
D
乾燥するまで加圧する(圧力を加える)。
このような事柄に注意し、作業を行ってください。
A.これも難しい質問です。
Q3・Q4・Q5で申し上げましたように、相性というものが有り、どれでも万能というのはありません。被着体同士、接着環境など、条件により接着剤を替えるしか方法がありません。
スーパーなどの販売コーナーに数多くの接着剤が並んでいて、どれを購入したらよいのか判らないと感じたことはありませんか。そのように数が多いこと、とりもなおさず接着剤の種類が多いのは、いろいろな環境に合わせた接着剤があるということです。使用する環境に最も適応したものを選んでください。
A.
@ ペンキ
塗料は着色料と木材や鉄・など色々の物との接着になり、接着剤が媒体となっています。
A 表面処理剤
木材や金属などの表面処理(光沢を出したり・表面を滑らかにしたり)に接着剤が使われることが有ります。
B 充填剤
車のウインドウとフレームとの隙間を埋めて、接着させる。
水槽やバスタブなどの水がかかっても機能が損なわない特性を持たせた接着剤
C 医療用
最近手術後の皮膚など糸で縫合する代わりに、医療用の接着剤で張り合わせます。
D 滑り止め
家庭では玄関マットや、バスマットの裏に塗布したり、産業用ではダンボールケースやポリ袋・紙袋など
積み重ねたとき滑り落ちないように、滑り止めとして使用されている。
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